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インタビュー岡田 竜樹さん

Q
ミニトマト作りに対する思いを教えてください

「おいしくて安全なミニトマトを提供する」というのが第一です。その上で、経営的な部分もしっかり考えながらやっています。いくら質の良いトマトを作っても、経営がボロボロではダメですからね。あと、トマト作りって単純作業の連続なので、飽きたわけではありませんが、そろそろ何かしらのチャレンジをしていきたいという気持ちがありますね。

Q
その“チャレンジ”という部分が、
今回「おとなりさんち」にご協力いただいた理由なんですよね

そうですね。去年くらいから「これまでとは違う肥料を入れてみようかな」とか「新しい栽培法に取り組んでみようかな」と考えていたんです。そんな時、宮本さんから「おとなりさんち」の話をいただきました。肥料や栽培法など、より良いミニトマト作りの研究はもちろんですが、同時に「売り方」についても改善の余地があると思っていましたからね。「おとなりさんち」のネット販売には、実は結構期待してるんですよ。

Q
今市場に出ているミニトマトはほとんどが水耕栽培ですが、岡田さんは培地栽培も行っています

培地栽培のトマトって、最近注目を集めているんですよ。水耕に比べて手間がかかるし、収穫量も少なくなるのですが、「トマト本来のおいしさ」という点では、水耕よりも培地栽培の方が勝っていると思います。先日、地元の中学生が農業見学に来たのですが、その時、水耕のミニトマトと培地のミニトマトの食べ比べをしたんですね。結果は、33名中29名の生徒が「培地栽培の方がおいしい」と。なかなか興味深い結果ですよね。培地栽培はまだまだテスト段階で、宮本さんからもいろいろ肥料のアドバイスをいただいて育てていますが、これから定着していければ良いなと思っています。そして、いつかはブランド化までもっていきたいですね。

Q
有機栽培についてはどのようなお考えですか?

トマトの栽培って、水の量を減らすなどして「ストレスを与えることで甘くなる」と言われていますよね。でも「ストレスを与える」って、何かミニトマトをいじめてるみたいで嫌じゃないですか? 確かにある程度のストレスは必要なのですが、それよりも適切で安全な肥料をしっかり与えて「肥料の効果で甘みを付けてほしい」というのが僕の考え方です。子育てで言うと「褒めて伸ばす」みたいな。その方がストレスを与えたミニトマトよりも良い健康状態を保ってくれるように思います。

Q
そこが難しいんですよね。トマトは間違いなく「ストレスでおいしくなる種類の野菜」です。
それを理解した上で、いかにバランス良くアメとムチを使い分けるかというところだと思います。

そうなんですよね。トマトって本当にデリケート…というかよくわからない作物ですよね。木の健康状態が良さそうに見えても全く実を付けなかったり、反対に、しおれているような木でもすごくおいしい実を付けたり。だからこそ作っていて面白いし、どこまでも奥の深い野菜だな、と。

Q
僕が岡田さんのミニトマトを好きな理由は、味はもちろんですが、農業に対する姿勢。 とにかく“裏方”に徹していますよね

いろいろな方から「岡田さんのミニトマトはおいしい!」と褒めていただけるのはとてもうれしいのですが、僕としては当たり前のことを普通にやっているだけなので。「岡田さんの」と付いても、あくまで主役はトマトですからね。僕は単なるお世話係、つまり裏方です。で、そんな僕のお世話係は誰かというと、そう、宮本さんなんですよ(笑)。

岡田 竜樹

就農10年目。地元企業で営業の仕事をしていたが「一生続けられる仕事じゃない」と退社。農業を営む両親の手伝いをしていくうちに「やり方次第で、食べていける職業になるのでは」と野菜作りの道で生きていくことを決意する。専門は、全国的に需要が伸びているミニトマトの栽培。近年は水耕栽培だけでなく、培地栽培にもチャレンジしており、将来的にはブランド化を視野に入れながら、日々研究を積み重ねている。