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インタビュー西野 幹郎さん

Q
西野さんはまだ20代。そしてイケメン(笑)。
おとなりさんちメンバーの若手のホープとして期待しています!

まだまだひよっ子ですから温かく見守ってください(笑)。農業に関わるようになって4年くらい経ちますかね。もともとWEB関連の会社で働いていたのですが、まぁ、お察しの通り、命を削りながらの日々だったわけです。それでイヤになって会社をやめ「悠々自適に農業でもやってみようか」と。大規模農家さんで3年ほど修行させていただき、その後、畑をお借りして独立したのが1年ほど前。ウェブから農業という全く異業種からの転身で、しかも20代で独立するというルートはなかなか珍しいのかもしれませんね。現在メインで育てているのは白ネギですが、ほかにもお米や大豆をやっています。大豆を加工して作るオリジナル味噌の評判が結構良いんですよ。

Q
白ネギづくりをはじめてまだ1年とかですよね?
それでこのクオリティはすごいと思います。

ありがとうとうございます。自分でも最初「え? こんなに良いものができるの!?」とびっくりしましたから(笑)。よく「何で白ネギを作っているの?」と聞かれるのですが、理由は大きく3つあります。ひとつは、限られた畑面積でも安定して育ってくれるから。ふたつめは(これは個人の感覚ですが)育てる工程が楽しいこと。みっつめは、畑の土質が白ネギに合っていることです。特に土質に関しては、瓦が作れるくらい堅いのが特徴。同じような土質の畑で生産されているのが、最大産地である埼玉県の白ネギなんです。ですから、単純に「この畑で白ネギを作れば、埼玉に負けない白ネギができるかも」と考えたわけですね。ただ、収穫が大変なんですよ。堅い土にがっちりガードされているので、手作業だとなかなか引っこ抜けない。仕方がないので、大金を注ぎ込んで専用の収穫器具を導入しました(苦笑)。

Q
西野さんの白ネギの特徴は、太くて、長くて、ツヤがあること。もちろん、味の濃厚さにも惚れ惚れしています。

よく言われるのは「旨味が強い」ということですね。確かに自分で食べてもそう思います。スーパーなどで売られている他の白ネギと食べ比べると、明らかに違うんですよ。こう、中からジュワっと染み出てくる白ネギエキスの旨味の感じが。以前、宮本さんが「ネギの良さはしゃぶればわかる」とおっしゃっていましたが、まさにそんな感覚。生で食べてもそうですし、ちょっと焦げ目が付くまで焼くだけで、立派な料理として成立しますから。白ネギを作ることになって本当に良かったですよ。私が惜しみなく捧げる日々の愛情と、宮本さんのマニアックなアドバイスのおかげですね。

Q
私と西野さんの共同作業で産まれた代物なのですね(笑)。
最後に今後の目標について教えてください。

日本における農業って、まだまだ偏見や誤解が多いですよね。「休みがなくて大変そう」「体力勝負でキツそう」「どんなにがんばっても儲らなそう」などなど…。でも、私が農業をはじめて感じるのは、とにかく「農業って楽しい!」ということ。すごくやりがいのある仕事だと思っています。もちろん、ビジネスという面から見てもまだまだ可能性がありますし、やり方次第でちゃんと稼げるようになると確信しています。こんな私の姿を見て、地元の若い世代の方がもっともっと農業に興味を持ってくれればうれしいですね。

西野 幹郎

就農4年目。WEB業界からの転身という“今どき”かつ異色の経歴で、まだ20代という年齢にも無限の可能性が秘められている。白ネギなど有機栽培の安心野菜を中心に、米や味噌なども生産。「既成概念にとらわれない」スタイルをモットーに、新時代の農業のカタチを創出していく。浜松で新規独立を目指す若手農家のための、指南役、牽引役としても大きな期待が寄せられている。